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2024年7月16日より日本第一号の先行使用施設グループとしてテクニス オデッセイ(Tecnis Odyssey)の使用を開始いたしました。
使用に先立ち,全国の多焦点レンズのトップサージャンが集まったミーティングが行われました。日本では、現時点ではこのミーティングに招集された医師のみがテクニス オデッセイを使用することができます。
当院は医師個人として、Johnson & Johnson社のテクニス シナジーを日本で1番使用しておりますので、それと同系統のテニスオデッセイの使用にも自然に移行できています。このレンズは遠方視力がきれが良く、比較的ハローグレーが少ないです。その分若干ですが近方視力が弱いところがあります。また2024年9月現在、テクニス　オデッセイの個人使用数が全国の全ての医師の中で一番とのことでした。この経験をより多くの患者様にご提供できればと思います。
正しい知識に基づいて、腕の良いドクターが行えば良好な結果の出るレンズですが、他の多焦点眼内レンズと同様ではありますが、相性が合わない方がいますので、そういった時に入れ替え等しっかり対応のできる医師のもとで行うことをお勧めいたします。ここ数ヶ月でも他の医院で残念ながら間違えた使用法をされた患者様が来院され当院のやり直し外来で入れ替え直させていただいた方もいます。
先日、この使用経験からの知見を求めて、ジョンソンエンドジョンソン社の岩重社長が来訪されました。岩重氏とは今後多くの日本人に最良の白内障手術を提供していけるよう協力するとともに、私からメーカーへの要望としては少しでも不幸な患者様が減るよう、メーカーは誰にでもレンズを販売するのではなく、売ったらそれで終わりではなく、技術の優れた医師や最先端の検査機器が備えられている医療機関のみにレンズを卸すようなライセンス制度の導入を強く要望いたしました。