当院では外来と手術ともに医師は院長1人のみで全て行っております。白内障手術も多く行いますが、網膜硝子体手術も毎年約600件と単独医師では全国屈指の件数を行っております。その中でも緊急疾患である裂孔原生網膜剥離については約250件と半数近くを占め即日手術を行っております。そのため手術が深夜24時を回ることも多々ありますが治療時期がとても重要と考えております。そのような中、みなさまに朗報があります。現在、日本の白内障手術の最先端機器はセンチュリオンアクティブセントリー、硝子体手術についてはコンステレーションというものになります。今年度、これらの機能を統合して全てにおいて性能を向上させた新しい白内障網膜硝子体手術装置のUNITY VCS (ユニティ VCS)が世界デビューすることが決まっております。日本ではアルコン社の手術装置はシェアが90%を占めており、そのアルコン社の最先端機器が10数年ぶりに登場とのことで世界でも大きな話題になっております。非常に高価な機器であり導入できる施設は限られそうですが日本屈指の手術施設では導入される見込みです。まず眼科手術に強い全国の個人開業医に導入され、その後大学病院に入ってくると思われます。
先日、アルコンサージカルトップのパウロ氏が来訪されました。白内障と網膜硝子体手術を多く行う当院ではこのUNITYは絶対的に重要度が高いですが、パウロ氏もそのことに理解をしており当院に関東圏で一番に導入される予定になっています。全世界同時発売ですので、世界で台数が足りないのは必至で日本にはおそらく10台ほどしか入ってこず、全国屈指のサージャンの中での取り合いになる事は明白とのことです。
弘法筆を選ぶ 現場の機器でも充分優れてはいますがより良い成績を患者様に提供するには最良の機器が不可欠です。この手術機器がもたらしてくれる未来、今から楽しみでなりません。
以下ALCON社より
「UNITY VCS」は、新しい超音波乳化吸引術を採用し、最大2倍の効率での水晶体の除去を実現、エネルギー消費を40%削減します。網膜硝子体手術においては、1分あたり最大30,000カットの切除速度を提供します。また、独自の流体システムにより、手術の安定性と効率に貢献します。