手術の流れ
当院で手術を受けられる方が、少しでも心配を減らしていただくために、診察から手術までの手順をご説明します。
Step1外来受診
まずは外来で検査や診察を行います。
検査は眼科の基礎的な視力・眼圧・屈折検査などから、特定の病気が疑われる場合の専門検査までの結果と、問診や診察の結果を総合して、現在の状態を診断し、検査結果を患者様にお見せしながら、わかりやすい言葉でしっかりと説明させていただきます。
その上で今後の治療方法について相談の上決定していきます。
Step2治療方針の決定
多くの眼科の病気は、適切な薬を点眼することで治りますが、中には手術が必要な場合もあります。
また、点眼治療も可能ではあっても、手術するほうがずっと治療効果が高い病気もあります。
手術しか治療方法がない場合には、手術しなければどのような状態になるのか、また手術したほうが高い治療効果をえられる場合には、手術の有無でどのように変化するのかなどを、丁寧に説明します。
患者さんとよく話し合った上で最終的な治療方針を決定していきます。
Step3手術の説明
手術の必要性についてご理解いただいた患者さんには手術の手順について説明します。目の手術ときくと、皆さん大きな不安をもつものです。そんな不安を少しでも和らげていただくために、分かりやすく簡潔な説明を心がけています。
痛みについて不安をもつ方も多いのですが、白内障では点眼薬だけで痛みをコントロールできますのでその点はご安心ください。また当院では様々な麻酔法も行っており、患者様に安心していただけるよう駆使していきますのでご安心ください。また静脈からの鎮静剤によってほとんど眠っている状態で手術が完了する方法や、笑気というガスを吸入してリラックスした状態での手術も可能ですのでお気軽にご相談ください。
Step4手術の危険性について
手術は最新の設備を用意した上で、感染対策を徹底し万全の注意をはらって行います。しかし、手術である以上、危険性はゼロではありません。当院では最先端の手術機器と技術力で、さらに危険性を減らす努力を行なっており、危険性についてもあわせてきちんと説明することを心がけております。時には「危険性があるなら手術はやりたくない」と言われる患者さんもいますが、手術のメリットとデメリットの双方を考慮し、メリットのほうが上まわるというケースのみで手術をお勧めするようにしています。
Step5術前検査
手術に必要となる眼の検査と採血を行うのが術前検査です。
中原眼科は、結果に徹底的にこだわりますので、データが不安定な場合は、別の日程で再度測定させていただくこともあります。
Step6手術の前日
手術内容により点眼薬を開始していただくことがあります。大切な事前準備ですので、必ず決められた回数の点眼と服薬を実行してください。手術の前日は飲酒などをできるだけ控え、夕食と入浴の後、できるだけ早めにお休みください。
なお、手術が近づくと不安が高じてくる方もいらっしゃいます。どうしてもという場合には手術の延期や中止も可能ですので、何かかわったことがありましたら、お気軽にご相談ください。
Step7手術当日
手術当日は、開始の1時間以上前にご来院ください。手術時の注意事項を再度説明します。術着(帽子とガウン)を着用いただき、術前の点眼を行います。
手術開始時間まで手術前室でリラックスしてお休みいただきますが、その間に体調不良や不安が強くなるなど、何かありましたら遠慮なくスタッフにご相談ください。時間になりましたら、手術室までご案内します。
※他の手術の関係で開始時間が遅れることもありますので、事前にご承知おきください。
注意事項
手術当日のお食事はいつもの半分ぐらいの軽めですませてください。また当日はお化粧をせず身軽な服装でご来院ください。白内障術後は中原眼科では眼帯はせず保護メガネでお帰りいただけます。術直後から見えますが、ご自身の運転によるご来院はお控えください。またできるだけ付添の方とご来院いただくことをお勧めします。
Step8術後安静
手術後はリカバリールームで目を閉じてゆっくりお休みください。その間気分が悪くなったり、違和感があるような場合には、遠慮なくお申し出ください。とくに問題がなければ術後の注意事項の説明を行いご帰宅いただきます。
Step9帰宅
当院の送迎車、付添の方のお車、またはタクシーなどでご帰宅ください。手術当日は、飲酒や入浴は不可です。またテレビや読書など目を使う行動は控え静かにお休みください。
手術内容によってはうつ伏せ寝など、体位を制限しなければならないケースがありますので、術後の説明に従ってください。
Step10手術翌日
手術の翌日は状態の確認のため診察を行いますので、必ずご来院いただく必要があります。その後は、炎症の有無を確認するため、数日後に再度ご来院いただきます。
その後は患者さんのご都合や目の状態にあわせて、無理のないペースで診察ができるよう、その都度次の診療日を決めていきます。
高額療養費制度について
高額療養費制度
医療費が家計の負担とならないように考えられた公的な補償制度です。暦月の1日から末日までのトータルで一定以上の医療費負担があった場合適用になります。医療費が高額になりそうな場合に適用されないかご検討ください。
負担額については、個々の年齢や所得に応じてさだめられていますので、詳細いついては企業や団体の社会保険の方は、健康保険証に記載の保険者、国民健康保険の場合はお住まいの市区町村にお問い合わせください。
なお、本制度については以下のURLで詳細な説明がありますので、詳しく調べたい方はリンク先を参照してください。
厚生労働省:高額療養費制度を利用される皆さまへ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/
全国健康保険協会:医療費が高額になりそうなとき
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3020/r151/
全国健康保険協会:高額な医療費を支払ったとき
限度額適用認定-高額療養費制度の事前認定について
手術などが予定されていて、医療費が高額になりそうな場合には、「健康保険限度額適用申請書」を使って事前に所轄の健康保険組合や市区町村に申請することで被保険者に「健康保険限度額適用認定書」が交付されます。認定書を医療機関に提示すると、自己負担の限度額以上は医療費が請求されなくなります。
この認定書は一度交付されると、有効期限内は高額医療費を個別申請する必要がなくなりますので、便利です。
申請についての詳細は、各健康保険組合等の保険者や所轄の市区町村にお問い合わせください。
各種任意保険
生命保険や医療保険など、各種の保険に加入されているかたは、手術に際して給付金が支払われる可能性がありますので、保険会社に事前にご確認いただくことをお勧めします。なお、当院で行っている手術は日帰り外来手術で、日帰り入院手術とは異なりますので、お問い合わせの際はその点にご留意ください。